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ネットワーク
Oracleデータベースのネットワークを介した接続方法には、使用状況に適した構成に設定できるよう様々なネットワーク構成にすることが出来ます。
最適な構成に設定することによってパフォーマンスを上げたり、メンテナンス性を向上させることが可能です。
ネットワーク設定いろいろ
接続方法による分類 | 専用サーバ接続 |
共有サーバ接続 |
接続先の名前解決による分類 | ホストネーミング構成 |
ローカルネーミング構成 |
接続方法による分類
<専用サーバ接続>
専用サーバ接続とは、クライアントから接続がある毎に、その要求を受け取る専用のサーバプロセスを起動する接続方法です。
クライアントからの接続がある度にサーバ側にプロセスを起動しますので、多数の接続があるとサーバ側のリソースをものすごく消費してしまいます。
少数のユーザが重い処理を行うような環境に適した接続方法です。
<共有サーバ接続>
クライアントからの要求は、複数の要求を受け付けるディスパッチャというプロセスが受け取る接続方法です。
多数のユーザが接続するが、それぞれの処理は軽いような環境(OLTP環境)に適した接続方法です。
・設定方法
→初期化パラメータ編の共有サーバ構成関連パラメータを設定し、再起動をかければ共有サーバ構成にできます。 但し、DISPATHCERパラメータ以外はデフォルト値でよければ設定しなくてもかまいません。
専用サーバ接続か共有サーバ接続かを判断するにはV$SESSIONビューにある「SERVER列」を確認して、値がDEDICATEDなら専用サーバ接続、SHAREDなら共有サーバ接続です。
接続先の名前解決による分類
<ホストネーミング構成>
ホストネーミング構成では、サーバに接続する時の接続識別子としてホスト名を使用します。
使用にあたり、DNSなどでホスト名からIPに変換できる環境と、OracleNetServicesとTCP/IPプロトコルが必須です。またポートは1521番でリスニングする必要があります。
ホストネーミング構成ではサーバのホスト名を使用して接続するので、クライアントに接続のための設定が不要です。
デメリットとしては、Oracle Connection Managerなどの高機能なサービスが使えない・複数リスナーがサポートされない等あります。
<ローカルネーミング構成>
ローカルネーミング構成では、クライアント側にtnsnames.oraファイルを置き、このファイル内にネットサービス名を格納して接続情報を記述します。プロトコルは任意のものが使えます。
サーバのネットワーク構成が変わるとクライアントのtnsnames.oraファイルを書き換えなけばなりません。